由布院の朝はひんやりしていますが、空気が澄んでいてとても気持ちいい。
貸切露天風呂で身体を目覚めさせてから朝食です。
旅館の朝ご飯は種類も豊富で、ボリューミー。
日頃は朝にお米を食べないので、なんだか嬉しい。
8時過ぎに宿を出ました。
由布院に泊まったのに、全く由布院を見ないままではちょっとマズいな、と昨夜友人に教わった由布院温泉の近くにある金鱗湖を訪れました。
朝霧が美しいと有名ですが、それは早朝のこと。
昨日に続き、再び大分県道11号線、通称やまなみハイウェイを阿蘇に向かって走ります。
行き当たりばったりの気ままなツーリングとはいえ、今日のコースだけは絶対走ろうと決めてきました。
前半は緑の中を快走します。
途中で眺めのいい展望所がありました。
蛇越展望所。
さっきまでいた由布院の町が遠くに見えます。
これから向かう阿蘇はあちらのほうでしょうか。
再び森の中を走ります。
対向車も滅多に来ない気持ちの良い道。
再び眺めのいい場所に出ました。
朝日台展望台。
彼方に見えるのはくじゅう連山。
その向こうは熊本県です。
朝日台から下ると、そこは飯田高原。
どこまでも果てしない牧歌的な高原です。
日本とは思えない風景。
山に向かって一直線。
こんな道を走れるかと思うと興奮します。
やまなみハイウェイで最も高い標高1,330mの牧の戸峠。
峠の向こうは熊本県です。
遠くに噴煙が見えます。
阿蘇はあの方向なのでしょう。
手前は外輪山でしょうか。
いよいよ阿蘇までもう少しです。
より大きな地図で 牧の戸峠 を表示
牧の戸峠から厳しいワインディングを駆け下りると草原が果てしなく広がります。
バイク野郎ならずとも感動です。
外輪山の大観峰との分岐。
この山を越えれば阿蘇のカルデラが見えるはず。
城山展望所。
遂に阿蘇山が見えました!
眼下に見えるのは、カルデラに広がる阿蘇の町。
JR豊肥本線の宮地駅。
国道265号線で根子岳を越えて南阿蘇へ向かいます。
阿蘇山を一周するプラン。
左右に広がる草原の山を天に駆け上ていくようなワインディング。
振り返れば今登ってきた道が見えます。
本当に日本とは思えない風景。
南阿蘇の麓、阿蘇南部広域農道を走って阿蘇パノラマライン(熊本県道111号線)の入口に向かいます。
阿蘇パノラマラインは国道325号線との交差点から一気に高度を上げていきます。
さっきまで走っていた南阿蘇の村が箱庭のようです。
牧場です。
ゆっくりと草を喰む牛。
実にのどかな風景です。
走り応えのある道です。
いよいよ阿蘇山が見えてきました。
高校の修学旅行以来およそ35年ぶりとなる阿蘇山の火口を見るのをとても楽しみにしていましたが、残念ながら登山禁止。
火山活動が活発になっているからだそうです。
つい先日の御嶽山のこともあり、慎重にならざるを得ないのでしょう。
またいつの日か。
なんとも牧歌的な風景に心が和みます。
池の先のヘアピンカーブを少し上がって草千里展望所から。
今朝はあのカルデラと外輪山の向こう、はるか由布院から走ってきたのです。
草千里も上から見ると、更に雄大です。
こちら側から火口が一番良く見えました。
返す返すも残念です。
まだまだ名残惜しいですが、阿蘇山を下ります。
阿蘇山の北側へと下りていきます。
実に可愛らしい形をした米塚。
小さいながらもれっきとした火山です。
阿蘇の神様・健磐龍命(たけいわたつのみこと)が収穫した米を積み上げたものが山になったといわれています。
頂上の窪みは貧しい人々に米をすくって分け与えたから、とは神々のくに九州らしい神話。
次第に高度が下がっていきます。
阿蘇の町も近づいてきました。
馬や牛がゆったりと歩いています。
実に気持ちよさそうです。
ランチは、阿蘇出身のお友達に教えてもらった山賊旅路。
美味しい郷土料理が食べられるお店だと聞いて、楽しみにしてきました。
私が注文したのは、オススメの高菜めしとだご汁のセット。
ホルモン煮込みまで付けたら大変な量の食事が出てきました。
とても美味しかったのですが、さすがに多すぎました。
なんとか食べ切りましたが、お腹ははち切れそう。
女性店員さんが
「お腹いっぱいで居眠り運転にならないように、気をつけて阿蘇を楽しんでくださいね」
と見送ってくれました。
これから北の外輪山にある大観峰へ向かいます。
あっという間に阿蘇の町が小さくなります。
大観峰は阿蘇山とカルデラ盆地が一望に見渡せるビューポイント。
駐車場にバイクを止めて、徒歩で向かいます。
広々としたカルデラが見渡せます。
雄大な眺めです。
大観峰を後にして熊本県道12号線、通称阿蘇スカイラインを西へと走ります。
見渡す限りの大草原の真ん中を一本の道がどこまでも延びています。しかし実はこの道は外輪山の上。
平べったい尾根の上を走っているのです。
阿蘇スカイラインから熊本県道339号線、通称ミルクロードに入ってしばらく走ると、道端に車が止まっているのが見えました。
ここが、ラピュタの道と呼ばれる絶景スポットの入口。
未舗装の踏み分け道をどんどん進んでいきます。
更にその先まで。
山道のように狭くなります。
突き当たりは断崖絶壁。
その先にこんな素晴らしい景色が広がります。
熊本県道149号の狩尾地区と熊本県道339号(通称ミルクロード)が通る外輪山の端辺原野を繋ぐ道市道狩尾幹線は、 通称ラピュタの道と呼ばれています。
本来は牧草を運ぶために使われる農道だそうですが、 この道からの景観が「天空の道」と呼ぶに相応しい絶壁の大絶景で、 いつからかジブリアニメの「天空の城ラピュタ」にちなんでラピュタの道と呼ばれる様になったそうです。
せっかくですから走ってみることにしました。
ひとつ目のヘアピンカーブでバイクを止めて撮影しました。
「天空の道」が一段と手に取るように実感できます。
ネットで見つけたこの風景を自分の目で確かめたい、そんな思いが今回の九州一周ツーリングのきっかけとなっただけに、感慨もひとしおです。
本当に来て良かった、と思いました。
更に下っていきます。
中腹から見るラピュタの道。
幻想的でもあります。
美しい阿蘇の町を視野に入れつつ一気に下ります。
熊本の宿は温泉のあるビジネスホテルスーパーホテルLohas熊本。
ゆったりと旅の疲れを癒やし、ライダーズウェアも洗濯してから、お楽しみの一杯。
もちろん狙いは馬刺。
飲食店が並ぶ繁華街、銀杏通り。
地元でも評判の馬肉料理の店。
一日のツーリングの疲れに生ビールが染み渡ります。
馬刺を頼みました。
コーネと呼ばれるタテガミも一緒に。
今まで食べた馬刺の中では、群を抜くサシの入り具合。
色も鮮やかで質の良さが伺えます。
コーネは脂身。
これを馬刺と合わせて食べるのが美味しいのです。
口の中で蕩けるようです。
熊本に来た喜びが実感できる店。
焼酎を頼むことにしました。
もちろん熊本だから米。
くまモンというのがありました。
なんだか可愛くて、思わず注文。
ロックで。
熊本に来たからにはラーメンで締めようと、二軒目へ。
狙いの店は市内でも高評価の天外天。
鶴屋百貨店の裏にある、屋台のような質素なお店。
ラーメンに煮卵をトッピング。
店内にはニンニクと豚骨の匂いが漂っています。
もちろん私には好ましい匂い。
店員は皆元気で、とても気持ちが良いです。
もちろん生にんにくも入れてもらいました。
するするとした喉越し。
これは旨い。
まだ市電が走っていましたので、宿まで乗って帰りました。
大満足の熊本の夜となりました。
本日の走行距離:205.4km
累積走行距離:593.6Km
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