2015年10月7日水曜日

7泊8日北陸ツーリング【4日目】  輪島朝市~禄剛崎灯台~見附島~穴水~氷見泊

昨日は実にいい素晴らしい居酒屋なるせとの出会いがありました。
かなり飲んだようで、ホテルに帰って温泉に入り、部屋で仕上げの缶酎ハイを開けた所で寝落ちしてしまいました。
今朝も6時に起きて、朝風呂へ。
源泉かけ流しの温泉で、しっかりと覚醒。

公式HPから

もちろん朝ご飯は投宿しているルートイン輪島で朝食バイキング。
美味しそうな料理が並んでいますが、今日は生野菜中心にしました。
野菜サラダと湯豆腐。
もちろん玉子料理はしっかり二種類、玉子焼きとオムレツを取りました。




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輪島の朝市は8時から始まります。
終了は正午と、かなりゆっくり。
私は今日、能登半島の東側を半周して氷見まで走る予定なので、9時には出発したいところ。
8時ちょうどに朝市通りを訪れましたが、まだ準備をしている店もあり、人もまばらです。


1000年以上も前から続く輪島の朝市。
昔は近隣の農漁村の交易の場として、地域の生活や文化、経済を支える重要な役割を果たしていたのでしょうが、今日では観光的な色彩が強く、俗化している印象を受けました。


値段の相場はわかりませんが、決して安いということはありません。


地面にビニールシートを敷いて商品を並べている人たちもいます。


通りを歩いていると、昨日なるせで飲んだ俺のさけを醸造している日吉酒造店がありました。
奥さんが
「近所で作ってるお酒なんです」
と言った意味がよくわかりました。


わき道を浜通りに向かって入ってみます。


昨日飲んだなるせがありました。


店は右側だけ。
左側は駐車場や物置スペース。
やはり海からの風を遮るような構造になっていたのです。


再び朝市通りにもどります。
まだ人通りは閑散としています。


最近では、ゆうパックやクール宅急便で旅先から配達が可能になっています。
便利な世の中ですが、どうも違う気がするのは私だけでしょうか。


どの店も同じようなものを同じような値段で売っています。
期待していた「買うてくだぁー」の呼び声も、聞くことはありませんでした。


メイン通りはこの先で突き当り。


左に曲がると、朝市通りも、もう終わりです。


昨日、「まれ」のロケ地巡りで訪れたいろは橋の赤い鉄橋が見えました。
朝市はここまで。
勝手に想像していた日本三大朝市の一つ、輪島の朝市は随分と寂しいものでした。




朝市の通りからほど近い所にある老舗の精肉店藤田総本店
ここは、精肉店にしては8時半と、朝早くから営業しています。


この店を訪れたのには訳があります。
昔ながらの肉屋さんらしく、揚物のテイクアウトやイートインが可能なのです。
かなり幅広いラインナップですが、その中に輪島のご当地B級グルメがあります。


「秘密のケンミンショー」でも取り上げられたかかしです。


これがかかし
当店人気のコロッケと共に。


店内のベンチに座っていただきます。
頭はうずらの卵、腕はソーセージ、胴体はフランクフルトでできています。
それぞれ単品でも成立する具材ですから、味に特段サプライズはありません。
しかし一本で三度美味しい、という意味ではお得かもしれません。
ちなみに一本100円。


人気のメニュー、コロッケもいただいてみました。
サクッと揚がった衣。
カリッとしていて、中はほんのりとジャガイモの甘みを感じるホクホクしたコロッケ。
どこか懐かしい味です。


朝のバイキングはサラダ中心に控え目にしたのは、これを食べる予定だったからです。
そろそろ9時。
宿に戻って、出発です。



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輪島の朝市を見学してから、宿を出発。国道249号線を東に向かいます。
今日もいい天気になりました。
北陸の空と海は、暗いイメージがありますが、そんなことは全くありません。



今日も前半は昨日に続いて「まれ」のロケ地を訪ねる旅。
最初のスポット、白米千枚田(しろよねせんまいだ)は石川県輪島市白米町にある棚田です。
オープニングの映像でも、その美しさが印象的でした。


日本海に面して、小さな田が重なり海岸まで続く絶景は、日本の棚田百選、国指定文化財名勝に指定され、奥能登を代表する観光スポットとして親しまれています。


水田一面あたりの面積は約20平方メートルと狭小で、約3.8ヘクタールの範囲に1004枚の典型的な棚田風景が展開しています。


千枚田は「日本の原風景」と呼ばれ、2011年6月、日本で初めて世界農業遺産に認定されました。
昔ながらの農法が現在も行われており、日本古来の農法「苗代田」を復活させました。




能登半島北岸を更に東へ走ります。



冬の厳しい日本海の荒波をまともに受ける男性的な荒々しい海岸線が続く曽々木海岸


そのシンボル的な存在として窓岩があります。
板状の岩の真ん中に直径2mほどの穴が開いている奇岩です。




更にその少し先、曽々木と珠洲市の境目にある垂水の滝は高さ15mの断崖から直接海へ落ちる珍しい滝です。


夏はシャワー代わり、冬は日本海から吹きつける強風のため水が舞い上がり、滝でありながら水が落ちてこないという不思議な現象もみられるそうです。


再び「まれ」のロケ地へ。


 能登の揚浜式製塩所


揚浜式とは、入浜式に対応する呼称で、海水を人力でくみ上げ、砂の塩田に撒いて塩分濃度を上げ、釜で煮詰めて塩をつくる製法です。


希たちが引っ越してきた桶作家の主である桶作元治(がんじ)が営んでいることになっていました。
ドラマでは、桶作家(輪島市大沢集落)のすぐそばに塩田があるという設定ですが、実際は希が住んでいる大沢集落とこの塩田は36キロも離れた別の市で、車で移動しても1時間弱離れています。


藩政期には能登の重要産業として奨励されましたが、明治以降、瀬戸内の大規模な入浜式塩田、さらに化学製法におされて衰退の一途をたどり、昭和33年の臨時塩業措置法により、珠洲と輪島の 3軒を残して姿を消しました。
その後2軒は廃業し、ここ角花家のみが、幾多の困難を乗り越え、技術を伝承してきています。




隣にある道の駅すず塩田村を覗いてみました。


ここでは実際に製塩が行われるだけでなく、製塩体験も可能です。


お土産に奥能登揚げ浜塩を買いました。




更に東へ。
海岸沿いを快走します。


ゴジラ岩


名前はすごいですが、実際はかなり小さい岩です。


昨日走った西海岸の能登金剛に比べれば、岩場とはいえ遥かに平坦な海岸線です。


木ノ浦にある椿展望台にバイクを止めました。
椿展望台は、珠洲の大谷と木の浦の間の、椿峠にあります。
ワインディングをひたすら登り続けていくと、峠のてっぺんに「椿展望台」の看板。



駐車場に車をとめ、小道をちょっとだけ歩くと石畳が敷かれた展望台に辿り着きます。スッと視界が開け、眼下に広がるヤブツバキの林と、その向こうに能登・外浦独特の海岸美を堪能することができます。


35キロから45キロ離れた島々も天気が良かったので、眺めることが出来ました。





目指す禄剛崎(ろっこうさき)はもうすぐです。
突然たくさんのかかしが現れました。


珠洲市狼煙(のろし)町横山地区で、地元住民と金沢星稜大生らによるかかし作りと飾り付けが今年7月に行われ、アニメや映画キャラクターなどを模したユニークなかかし60体が、禄剛埼灯台を訪れる観光客が多く通行する県道28号線沿いに立てられたそうです。
つまり、まだ立てられてあまりたっていないということです。



道の駅狼煙にバイクを止めます。


禄剛崎灯台へは、住宅街の細い道を抜けて、急な階段を上ります。


階段を登りきると視界が開けます。


 禄剛崎灯台です。


今日は天気が良くて、雲と空のコントラストがとても美しい。


「まれ」のオープニングの空撮映像は、この灯台をこちら側、つまり東側から西に向かって撮影したものです。


どこまでも広がる日本海。
この海の向こうは、もうロシアと北朝鮮です。



能登半島最先端まで、ついに辿り着きました。
大阪を出発して4日目のお昼です。




禄剛崎灯台から道の駅狼煙に戻ってきました。
ここでランチにしましょう。


ところがこの道の駅はスナックと物販だけで、食事が出来るレストランがありません。
他の道の駅でもそうでしたが、能登半島北部の道の駅は食事ができない所が多く、かといって他にレストランも無いので、場所によっては外食に大変苦労します。
しかし、地豆腐が名産なのはわかりました。


そこで、道の駅の人に勧められるまま、はす向かいにあるお店で食べることにしました。
食事・喫茶民芸茶屋


麺類、丼ものをはじめ、定食類などなんでもあるお店。
もちろん海のものもありますが、辺鄙な観光地でそういうものを食べると失敗するというのが私の経験則。
刺身定食でもなく、さざえ丼でもなく、私はとうふ丼というのが気になりました。
道の駅で地豆腐が名産らしいと知ったからです。
そうでなければ、こんな変わった料理はありません。


比較的オオバコの昭和レトロな食堂兼喫茶店。
店内は閑散としています。
年配のご夫婦で経営。
愛想のいいご主人がホール係です。


昭和のファミレスともいえる、メニュー群。
「とうふ丼ってどんなのですか?」
とご主人に尋ねます。
「豆腐に味付けしてご飯にのせてるんですよ」
と、私が既に想像できている以上の説明はありませんでした。


とはいえ、ハンバーグ定食やカレーを食べる気にもならず、そのとうふ丼にしました。
想定以上に美味しそうな料理が姿を現しました。


かなりの量の豆腐が丼を覆っています。
そして、天かすと海苔と葱と紅生姜。
これは正解だったかもしれません。


早速一口。
やや甘辛い濃いめの出汁で煮た豆腐です。
「そこの道の駅のですよ」
とご主人が言っていましたが、これはなかなか旨い豆腐。
丼なので玉子とじになっているかと期待をしていましたが、そうではありませんでした。
しかし、天かすとのコラボがなかなか相性がよく、しかもボリュームがあって、満腹になりました。


お会計の時に、ご主人から
「美味しかったですか?」
と聞かれました。
「ええ、美味しかったです」
「自分たちの創作なんですけどね。美味しかったなら良かったです」
と破顔。

駐車場に戻り、バイクに跨りました。
これから、能登半島の東岸から内浦を回って氷見に向かいます。



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二日間にわたる「まれ」のロケ地を巡る旅は、計画していた目的地をすべて訪ねることができました。
これから、能登半島を東回りに半周し、内浦経由で氷見まで走ります。



見附島



見附島という島名は、空海(弘法大師)が佐渡島から当地方に渡った際、最初に見付けた島であることに由来します。
また、島の形が軍艦に似ていることから、軍艦島とも呼ばれています。


高さ28mの奇岩。
能登のシンボルとしても有名で、見附島から昇る朝日は絶景と評判です。


浜辺には縁結びの鐘があり、その名も「えんむすびーち」と呼ばれています。
空気の澄んだ晴れた日には、はるか遠くに立山連峰が見えるそうです。


今更必要もないのに、ひとりで鐘を鳴らしてみました。
ものすごく大きな音がして、悪いことをしたわけではないのにびっくりしました。
私の後に、ご年配の団体さんがきて、嬉しそうに順番でご夫婦で鐘を鳴らしています。
趣旨がわかっているのかどうかはさておき、微笑ましい光景です。


夜にはライトアップもされるロマンチックスポットだそうですが、35年前に来たときは、海岸側には何も無かった記憶があります。
ずいぶんと雰囲気が変わりました。




見附島のすぐ南にある恋路海岸は伝説が残る海岸です。
約700年の昔、深い恋仲となった2人の若者、鍋乃と助三郎がこの浜で逢瀬を重ねていました。
鍋乃に思いを寄せる恋仇の男の罠のため、助三郎は海の深みにはまって命を落としてしまいます。
鍋乃もその後を追って海に身を投げ死んでしまうという悲しい恋の伝説から、いつしかこの地が「恋路」と呼ばれるようになりました。


さきほどの見附島から恋路海岸までの3.5キロの海岸線が、「えんむすビーチ」と呼ばれています。


鍋乃と助三郎が夜な夜な会っていたとされる弁天島です。
干潮時には歩いて渡ることができます。


恋路海岸にある幸せの鐘です。この鐘をカップルで鳴らすと、その二人には幸せが訪れると言われています。
平日というせいもあって、誰も訪れる人がいない静かな浜でした。




国道249号線は恋路海岸を過ぎると山間部と海岸線を交互に走り、穴水で再び海が見えてきます。
ここまで来ると内浦。
波も穏やかです。


ここで寄りたかったのは穴水駅
のと鉄道七尾線の駅で、終着駅でもあります。


かつては当駅から輪島(七尾線の一部)・蛸島(能登線)の二方面へ路線が分岐していましたが、前者は2001年(平成13年)、後者は2005年(平成17年)にそれぞれ廃止され、当駅は七尾線の終着駅となりました。


ところが、元々は終着駅ではなかったので、駅の構造は一般的な終着駅とは異なります。


終着駅となった後も北へ400mほど線路が残されており、終着駅らしからぬ風景が、元鉄ちゃんの私としては、興味深いところです。


車両基地を兼ねているため、様々な車両を見ることができます。


ずいぶんと古い車両が留置されていました。




能登島に囲まれた七尾北海。
昨日から今日の午前中まで走ってきた、同じ能登半島とは思えない、穏やかな海です。


能登島が見えます。


七尾ICから能登自動車道へ。


高速ができたので、能登半島の交通事情は大変良くなりました。



氷見北ICで下ります。
今宵の宿まで後少しです。

今日の宿はルートイングランティア氷見 和蔵の宿
富山県に入りました。
宿の温泉は茶褐色で鉄分が多く含まれた源泉掛け流し。
昨日の輪島にも増して塩分濃度の高い、保湿効果のある湯。

公式HPから

露天風呂もあって、極楽気分で命の洗濯。


疲れを癒している間にツーリングウェアをコインランドリーで洗濯し、部屋に戻って今宵の作戦を立てます。
繁華街からは少し離れた場所にあるので、徒歩で行ける飲食店は限られます。
そんな中から、海岸沿いの大きな道の駅にある回転寿司をピックアップしました。


宿からは、ぶらぶらと徒歩15分。
道の駅 氷見氷見漁港場外市場 ひみ番屋街にある廻鮮氷見前寿し


魚の旨い地方の一軒家回転寿司は、ほぼ間違いないという自分の経験則を信じることにします。
チェーンと違って、仕入れは地元ですし、大量仕入れのメリットは個人経営の寿司屋よりも遥かに大きいからです。


平日の夜、しかも地方都市で夜の20時とあれば、もう十分遅い時間。
オオバコ店なので閑散として見えますが、閉店前1時間で、田舎の寿司屋としては、まずまずの客の入り。


まずは生ビール


今日のおすすめが大きな黒板に書かれています。


本日入荷ネタ。


定番メニューもチェック。


四日目にして富山入り。
ここは、ほたるいか沖漬けからというのが定石でしょう。


板長おまかせ刺身三種盛り
がんどぶりすずきバレンかじき
聞きなれない名前が混じっています。
がんどぶりとは、ぶりの若魚のこと。
能登地方の呼び名です。
ぶりといえば、富山の名物。
実に旨い。


北陸、しかも海鮮といえば、当然日本酒。
富山の地酒飲みくらべ三種を頼みました。
黒部峡曙獅子の舞若鶴


富山といえば、これも外せない白えび唐揚げ
酒のアテとしては最高です。


そろそろ握ってもらいましょう。


おすすめお寿司三種盛りから氷見前三種
ふくらぎ(ぶりの若魚で、がんどぶりよりも一段階若い)、あんかん(ウスバハギのことで、ハギの親分のような大きさ)、バレンかじき(背びれが弁当の仕切りに使うバレンに似ているかじきだから)。
「天然の生簀」と呼ばれる富山湾を抱える氷見ならではのバラエティ。


アルコール度数50°の富士山麓ハイボール
これで一気に酔って、海岸沿いを185キロ走った疲れを溶かしましょう。


更に白身三種
つかい鯛(メジナ)、黒鯛すずき


締めは旬のさんまを握ってもらいました。
脂がのっています。


しっかり飲んで、つまんで、食べて高コストパフォーマンス。
氷見ならではの「天然の生け簀」を納得の4,900円で堪能しました。
宿に戻ってもう一度温泉に浸かって寝ることにします。



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