早めの行動開始です。
宿泊しているホテルルートイン 福井駅前の大浴場で朝風呂に浸かってさっぱりした後、1階のレストランでバイキング。
公式HPから |
朝食は無料サービス。
なかなかの品揃え。
つい取り過ぎてしまいますが、朝ご飯をしっかり食べるのはいいことです。
身支度を整えて、出発です。
福井から国道158号線を東へ。
今日もいい天気です。
二日目最初の目的地、目指す大野市はあの山の向こう。
峠を二つ越え、大野市に近づいて来ました。
観光協会の駐車場にバイクを止めて、地図を貰います。
それを見ながらブラブラとお散歩。
地図のオススメコースに従い、最初は寺町通りに足を向けました。
今から約400年以上前、織田信長の武将金森長近公が大野へ入封後、京の都に模して碁盤の目の町づくりをはじめました。
町の東端にお寺を集めて「寺町」を つくり、そこから西に向かって、五番・四番・三番・二番・本町通りを配置したのです。
南北に並んだ約20ヶ寺が、市民のこころの拠り所としての長い伝統をはぐくんできました。
町を歩いていたら、私の胸ほども身長がない小柄なおばあさんに話しかけられました。
「ひとり旅かね?」
「ええ、そうです」
「きままでええねえ」
とシワだらけの顔を更にしわくちゃにして笑った顔が印象的で、とても温かい気持ちになりました。
大野城に向かって、石灯籠通りを西に歩きます。
色使いが目を引くレトロな洋風建築。
その洋館の向こう、山の上にお城が見えました。
亀山湯。
100年以上続く、大野で最も歴史のある銭湯。
武家屋敷旧田村家。
越前大野城外堀(百間堀)西側の三の丸に所在する田村又左衛門家の主屋を解体復元し一般公開しています。
田村又左衛門家屋敷は、県内でも数少ない近世の武家住宅の遺構であり、大野藩上級武家屋敷の様相を留めている貴重な史跡であるため、大野市の文化財に指定されています。
武家屋敷旧内山家。
幕末期、大野藩の財政再建に大きな功績を残した家老、内山良休・隆佐兄弟を輩出した内山家の屋敷です。
いよいよ越前大野城へ登城します。
かつては藩庁があった場所は、今は小学校のグラウンドになっています。
昔、藩士たちはここからこの山を登って出勤したわけです。
麓の柳神社の脇から登っていきます。
急な階段をいくつか上って約10分。
城門をくぐると、越前大野城が目の前に現れます。
1576(天正4)年頃、織田信長より大野郡の3分の2を与えられた金森長近により、4年の歳月をかけて築城されました。
大野城は2層3階建の大天守、2層2階の小天守、二の丸、三の丸があり、外堀・内堀をめぐらし城を守っていました。
その石垣は、石を立てず、横に寝かせ、大きい石を奥に押し込んで積む、 野面積みという工法で、貴重な史跡といわれています。
現在の城は、1968(昭和43)年に再建されたもので、城内には歴代城主の遺品が展示されています。
天守に登って大野の城下町を眺めます。
山から下りて来ました。
水の町として知られる大野。
地下水が豊富で、湧水地が街のいたるところにあります。
その一つ、御清水。
1985(昭和60)年当時の環境庁名水百選にも選ばれた味わい豊かな水です。
古くはお殿様のご用水として使われていたことから、殿様清水とも呼ばれています。
思いの外、高い気温で汗だくになった私には、まさに名水。
ゴクゴクと飲みました。
小京都大野の名物の一つとなっている七間朝市を覗いてみました。
越前大野城を築城した金森長近の時代から400余年の歴史を誇り、春分の日から大晦日までの毎日、町の中心 を東西に走る七間通りで開かれます。
朝の7時頃になると、地元の農家が丹精込めて育てた新鮮な野菜や果物、花などを売る店が並びます。
地元の人が買い出しに訪れます。
素朴な懐かしさが感じられる朝市が終了するのは11時頃。
美しくのどかな風景に、つい長居してしまいました。
8時半に着いた大野市ですが、もう10時を回っています。
次の目的地にハンドルを向けることにします。
大野市からバイクで20分ほどで、福井県立恐竜博物館に到着します。
小高い丘の上にある博物館へのアプローチは、斜面に恐竜の骨が露出しているテーマパークのような演出です。
駐車場入り口で巨大な恐竜のオブジェがお出迎え。
巨大なドーム型のパビリオンへ続くエントランス。
入場券を購入し、パンフレットを受け取って館内へ。
エントランスホールには、展示室へと降りる長さ33mのエスカレーターがあります。
現代から恐竜の眠る地下へと誘うかのように、入口の3階から地下1階へ一気に下ります。
途中、展示室が垣間見え、期待が高まります。
エスカレーターを下った地下1階は、ダイノストリートと呼ばれる通路になっています。
ここには芸術品のように美しい化石標本が飾られています。
ダイノストリートの最後には竜脚類カマラサウルスの産状化石があります。
アメリカ・ワイオミング州で発見されたこのカマラサウルスは、ほぼ全身の骨が保存されてる貴重な標本です。
全長は約15m。死んだそのままの「えびぞり」の状態で保存され、発見されたものです。
「恐竜の世界」ゾーンには、42体もの恐竜全身骨格が立ち並び、「恐竜のからだ・くらし」、対面スクリーンの「ダイノシアター」、ジオラマ「中国四川省の恐竜たち」、「日本とアジアの恐竜」コーナーがあります。
「恐竜の世界」ゾーンに入ると、いきなり大きな動く恐竜に出迎えられます。
「恐竜のからだ・くらし」コーナーには、標本を通じて、恐竜のからだやくらしを知ることができます。
解説もわかりやすく、ついつい引き込まれます。
長径84m、短径55m、高さ37.5mという巨大な無柱空間に、恐竜たちが生き生きとした姿で展示されています。
恐竜のそばには復元模型がおかれ、過去の勇壮な姿を知ることができます。
「ダイノシアター」では、あたかも目の前に恐竜がいるかのような映像が映し出され、子供たちも大興奮。
ジオラマ「中国四川省の恐竜たち」のエリアでは、恐竜から枯れ葉まで復元されています。
まさに、太古の世代へタイムスリップ。
「福井の恐竜」コーナーには、福井産の4体の化石標本と復元骨格とがあります。
日本にも、こんなに恐竜の生活の証があったのだ、と知る意味で、ここは見逃せません。
新種恐竜の発掘の話題も興味深い。
「地球の科学」ゾーンでは、命の源である地球の姿を「水と地球」「火と地球」という2つの面から紹介しています。
陸と海の堆積物、堆積物に埋積された化石、地球を構成する「岩石」、鉱物や宝石など、躍動する地球の姿が紹介されています。
「生命の歴史」ゾーンでは、46億年という時間の中で育まれてきた生命の歴史を紹介しています。
進化と絶滅を繰り返して、生物は生きてきました。
生命と環境とが互いに影響しあいながら現在の地球環境は形成されていったのです。
化石などから分かってきた生命の物語は、とても興味深いもの。
哺乳類・恐竜への進化や、最近発見されている恐竜から鳥への進化の展示もあります。
子供のようですが、記念スタンプをパンフレットに押しました。
レストランでは恐竜にちなんだメニューも。
会社のお土産にお菓子を買いました。
もう12時半を回っていますが、ランチを食べるために、ここから一時間半かけて一気に金沢に向かいます。
国道157号線を北へ向かって峠越え。
標高910メートルの谷峠ももうすぐ。
福井県に別れを告げます。
トンネルの向こうは石川県です。
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