今日もいい天気になりそうです。
大浴場でひと風呂浴びてから、バイキング。
公式HPから |
富山の名物、あんばやし。
いわゆる味噌田楽です。
お米は富山のコシヒカリ米の新米。
かなり並ぶことになりましたが、席は確保しておいたので安心。
富山の幸を中心にガッツリ取ってきました。
昆布巻きも。
昆布〆やホタルイカ沖漬けも外せません。
ます寿司が一切れずつになっているのは有難い限り。
たまご好きの私には嬉しい茶碗蒸しと温泉玉子。
富山の名産が勢ぞろい。
アツアツのあんばやしは味噌につけていただきます。
ホタルイカ沖漬けとイカ刺身は、富山産コシヒカリの新米にオン・ザ・ライスで。
ネットリとした食感が美味しさば昆布〆です。
朝からしっかりエネルギーチャージ。
チェックアウトを済ませて出発です。
富山市街を抜けて南東に走ります。
富山県道43号線を立山方面へ。
今日の最初の目的地は、昨夜訪れた居酒屋中嶋の店主から教わった称名滝(しょうみょうだき)。
彼方に立山連峰が見えます。
ここが黒部アルペンルートの富山県側の観光拠点。
ここから立山国立公園。
立山黒部アルペンルートの分岐を過ぎます。
断崖が迫り、紅葉も一段と色づいてきました。
駐車場にバイクを止めて、称名滝まで歩きます。
アルプスの岩肌と紅葉のコントラスト。
白いのは万年雪でしょうか。
称名滝まであと半分ほど。
新湊出身の、行きつけの居酒屋美尋のマスターによれば、この滝に続く道は、彼が少年時代に自転車で来た時は、幅1mくらいの断崖絶壁の道だったといいます。
ずいぶん立派に整備されたわけです。
途中には冷たい湧水も。
バイクを下りた時はひんやりしましたが、上り坂を歩いていると少し汗ばんできましたので、首に巻いていたタオルをこの水で濡らしました。
あの突き当りが滝のようです。
称名滝に着きました。
主峰雄山を源に地獄谷、弥陀ヶ原(みだがはら)高原、大日岳の清水を集めた称名峡谷から4段となって一気に流れ落ちる水柱は豪快です。
橋を少し渡ると、一番上まで四段が見えました。
第1段目が70m、2段目が58m、3段目が96m、最後が126m。
滝壷の直径は60m、水深6mとスケールも大きい。
更に対岸の滝見台園地に登ると、大瀑布がより実感できます。
帰りに寄り道して立山大橋を渡ってみました。
爽快な道。
今見てきた称名滝のある立山連峰。
マイナスイオンとパワーをもらいました。
称名滝を後にして、一路新湊に向かいます。
一昨日渡った新湊大橋を、今日は逆向きに渡ります。
橋を渡ったところにある新湊きっときと市場。
巨大なカニの爪の看板がユニーク。
「きときと」とは富山弁で「新鮮」「活きがいい」という意味です。
建物の正面にも巨大なカニ。
紅ずわいがにの水揚げで有名な新湊らしいシンボル。
巨大な道の駅のような海鮮市場。
生簀には富山湾の魚が。
「天然の生簀」と言われる富山湾は、実に豊富な種類の魚が獲れます。
冷凍品、冷蔵品、昆布〆や干物など。
漁協が経営するだけあって、朝穫れの新鮮な魚介が、破格値でずらりと並んでいます。
ハシリのカニもずらり。
市場直送の富山の海の幸が、すぐに調理してもらえます。
小振りな雑魚は詰め放題300円!
お刺身を造ってもらいましょう。
ごはんとみそ汁は300円。
やき代が50円、昆布〆までやってくれて100円です。
やっぱりのどぐろでしょう。
700円のものを選びました。
他にさんま一尾と、一尾100円の大きな甘エビを二尾。
一昨日食べそこねたゲンゲ汁ですが、なんと一杯250円で作ってくれるそうです。
もちろんオーダー。
一尾丸ごと。
威勢のいい呼び込みが始まりました。
新湊産のぶりの解体ショーです。
捌いたぶりを、その場で握り寿司にしていきます。
これは旨そう。
まさにきっときとのブリの握り寿司が三貫一皿で500円。
思わず二皿購入です。
これは堪りません。
朝獲れの富山湾のぶりのおろしたての握り。
これでたったの1,000円です。
醤油を垂らして。
脂がのっていますが、身もしっかりと締まっています。
これは旨い!
旨過ぎます!
出来上がったようです。
引き取りにいってビックリ。
思った以上の量なのです。
こんなに食べられるのか、と心配になってきました。
さんまの刺身。
輝きが全く違います。
700円で山盛ののどぐろです。
甘エビ。
卵も添えられています。
もう、日本酒が飲みたくて堪りません。
甘エビは頭の殻も剥いて、食べ尽くします。
もちろん、卵も。
濃厚な味、しっかりのった脂。
さんまってこんなに美味しかったんだ、と改めて思いました。
のどぐろは問答無用の美味しさ。
白身なのに、凝縮された濃密な旨みと脂。
こんな高級魚が、こんなにたくさん、そして驚くほど安く。
コラーゲンの塊のよう。
女性に是非オススメしたい料理です。
小骨が多いですが、中骨以外は食べられますから、ガブリといきましょう。
ダシもしっかり旨い。
市場の即席だからと侮ってはいけません。
大満足。
素晴らしいランチでした。
実はこの市場のすぐそばが、私の行きつけの東天満の居酒屋美尋のマスターの実家で、ここの魚屋の主人は彼の高校時代の柔道部の一年先輩だと、後日わかりました。
13時から、この市場のすぐ裏にある漁協で、全国でも珍しい昼セリが行われます。
その見学を申し込んでおきました。
市場のインフォメーションで受付を済ませて、セリ会場に向かいます。
新湊漁協のセリ会場。
二階に上がります。
見学マナーに関する注意事項。
いよいよシーズンの紅ずわいがにが、セリが始まる前に十杯ずつ四列に並べられていきます。
これもお作法があるのでしょう。
仰向けに寝かせないと、深海魚だからすぐ傷むそうです。
品定めをしたり、携帯で連絡を取る仲買人たち。
脚を触って何を確かめているのでしょうか。
激しい動きはなく、淡々と、そしてスピーディーに列毎にセリが進みます。
仲買人は指先を動かすだけ。
セリ人の符丁は「一万」とか「二万」「八千」などと聞こえたので、ズバリ金額を言っているのでしょう。
セリ落とされたカニは、再び籠に入れられて、引き取られていきます。
あんなにたくさんあったカニが、たった10分でセリ終わりました。
セリ落されたカニは、それぞれの仲買人のトラックにのせられます。
茹でる前から赤い、紅ずわいがにらしい見事な紅色。
きっときと市場にも、セリ落とされたカニが運ばれてきました。
大釜に次々と投げ込まれていきます。
食べてみたいですが、一人では多いですし、時間はあまりありません。
大満足の海鮮ランチとセリ見学でした。
これから、高岡に向かいます。
今宵の宿は石川県白山の山懐にある秘湯、中宮温泉。
その前にもう一か所観光していこうと思い、高岡にハンドルを向けました。
最初に訪れたのは、奈良、鎌倉と並ぶ日本三大仏に数えられる高岡大仏。
はじまりはおよそ800年前、承久の乱をさけて越中に入道した源義勝が木造大仏を造営したことだといわれています。
その後何度も荒廃や焼失といった危機にあいましたが、人々の願いによ り再建を繰り返し今の形となっています。
ボランティアの説明員の方のお話しによれば、見る角度によって大仏は表情を変えるのだとか。
特に真下からみると
「全てお見通し」
という表情に見えるらしいです。
果たして私も全て見通されたのでしょうか。
富山県内唯一の大正時代の本格的な洋風建築です。
1914年高岡共立銀行本店として建てられたものであり、現在も富山銀行本店として使用されています。
清水組の田辺淳吉が設計し、東京駅など近代洋風建築で有名な辰野金吾が監修したものです。
鉄骨レンガ造りの2階建てで、外壁は赤レンガ、屋根の尖塔は緑青の銅板葺きです。
柱の基礎部分や窓回りは花こう岩製で、正面の入口はわずかにふくらんだエンタシスの石の柱、その上には三角破風、窓の装飾はルネサンス風となっています。
県内に現存する唯一のレンガ建築として市民からは「赤レンガの銀行」と呼ばれ親しまれています。
本店が富山市ではなく、高岡市というのが不思議な気がしました。
それだけ歴史のある街だということでしょう。
次に訪れたのは、国宝高岡山瑞龍寺。
まず総門(1928(昭和3)年旧国宝指定、重要文化財)をくぐります。
元来門というものは、その家の風格を表現するもので、江戸時代幕府は、石高によってその規模構造を規制した程ですが、この門を一見すれば前田藩不動の勢力を窺い知ることができます。
瑞龍寺は加賀藩百二十万石の財力を如実に示す江戸初期の典型的な建造物で、高岡の開祖前田利長の菩提寺、曹洞宗の名刹です。
3代藩主前田利常の建立で、1997年に山門、仏殿、法堂が建造物として国宝に指定されています。
また総門、禅堂、大庫裏、大茶堂、回廊三棟が重要文化財として指定されており、江戸初期の禅宗寺院建築として高く評価されています。
山門 (1997(平成9)年国宝指定)。
1645(正保2)年に建立され、万治年間場所を替えて建直されます。
1746(延享3)年火災で消失、現在の建物は1820(文政3)年に竣工しました。
和算により設計され、軒の出が深く禅宗寺院山門の雄と言えます。
山門をくぐると、そこに広がる壮大な伽藍配置様式の、豪壮にして雅な美しさに圧倒されます。
仏殿 (1997(平成9)年国宝指定)。
棟札によって1659(万治二)年に建立されたことが明らかとなっています。
伽藍の中央に位置し、基壇上に雄然と立つ姿は荘厳。
一歩堂内に入れば、並列する柱が目につきます。
更に天井には優雅な曲線をもつエビ虹梁など、複雑で妙を得た架構法はここならではで、さすが国宝の感。
またこれらの用材はすべて欅の良質材で、床一面の戸室石の四半敷きをはじめ、須弥壇や木階等の精巧な細工に驚嘆します。
天蓋もハスの繊維と絹をもって織られたものと伝えられ、共に注目に値するものです。
仏像は、三百有余年前中国から渡来されたもので、釈迦・文殊・普賢の所謂三尊が安置されています。
法堂(1997(平成9)年国宝指定)。
明暦年門(1655~1657)竣工の、186坪の堂。
境内第一の大建築で仏殿と異り総檜造りです。
構造は方丈の形式に書院造りを加味したもので、六室より成っています。
中央奥の室が所謂内陣で仏壇と大間を板間とする他はすべて畳敷きの間となっています。
中央二室の格天井に描かれた草花は狩野安信の筆になるもので、また内陣の襖およぴ壁は、共に金箔押の高価なものです。
欄間の彫刻は独創性に富み、江戸初期の技法を充分に表現した優秀な作の一つです。
全体的に大柄な造り方で、前面の広い板廊下と、その前方の土間の構造等、実に雄大です。
回廊(1982(昭和57)年重要文化財指定)。
大伽藍をとり囲み、左右対象をなす回廊が残っている寺院は極めて少なく、禅宗寺院最古のものです。
周囲約三百メートルに及ぷ回廊は、板戸の黒と障子の白が交互に規則正しく配され、上部に小壁の白い線が通り、上下を腰板とこけら屋根の黒でひきしめています。
シンプルで、統一された美しさ。
僧堂(1982(昭和57)年重要文化財指定)。
坐禅修行をする建物で、坐禅だけを行う場合は禅堂、食事等の修行をも合せ行う場合を僧堂と言います。
この建物は当初のものは1746(延享3年)に焼失、その後ただちに再建されました。
幕末に三分の一に縮小され、明王様の御祈祷場となっていましたが、僧堂として貴重な存在とわかり、1990(平成2)年、延享三年後の再建の姿に復元されました。
坐禅をする場所を単、法服寝具を納める棚(函櫃、カンキ)、脚がしぴれた折に坐禅のあい間に歩く廊下(経行廊、キンヒンロウ)、洗面、足洗い、食事の用意をする後架(ゴカ)等が備わり古式の僧堂の姿をよく整えた貴重なものです。
大庫裏。
調理配膳や寺務運営を行う堂で、山門を入り右手に位置し僧堂と相対して並びます。
建物は桁行十間(19.7m)・梁間六間(13.9m)で、外観は僧堂と同じ切妻造りこけら葺で向拝型玄開を付けています。
平面は前面一間通りを回廊延長の土廊とし、右手は竈や流し・調理台を置く炊事土間で、左手は寺務運営を司る畳敷きの大広間と板の間としています。
三十センチ角の太く力強い柱と防火対策を考慮した大変珍しい真っ白な土天井がひときわ目を引きます。
万治年間(1658~1660年)の建立ですが、幕末から明治初年にかけ撤去されました。
しかし1988(昭和63年)の解体修理に伴う調査で、詳細な寸法の書き込まれた古図面や向拝と主屋の部材の発見、および発掘調査などから当初の姿が明らかとなり復元されました。
これだけ国宝が並ぶ大伽藍はなかなかありません。
実にいいものを見ました。
ついつい見入ってしまい、またスケジュールが押してしまいました。
石川県白山の山懐にある秘湯、中宮温泉が今宵の宿です。
高速を飛ばして、向かいます。
高岡から北陸道を飛ばして白山ICで下ります。
国道157号線の山間の道を南へと走ります。
タイトなコーナーが続きます。
白山白川郷ホワイトロードに入ります。
二輪車はこの先の今日の目的地、中宮温泉までしか入れません。
白山白川郷ホワイトロードは気持ちのいいワインディングが続きます。
今宵の宿、くろゆり荘に到着です。
振り返ると、中宮温泉の全体が見渡せます。
中宮温泉は開湯1300年にもなろうとする歴史ある温泉です。
白山開山の祖である奈良時代の修験道の僧、泰澄大師(たいちょうだいし)が、 谷川で憩う傷ついた白鳩のさまを見て発見したと伝えられています
泰澄大師が白山を開山したのは717年のこと。
白山白川郷ホワイトロードの玄関口にあり、その標高は700m。
冬は豪雪のため旅館を閉鎖し、山菜の芽吹く春に再びお湯を開きます。
ここくろゆり荘は、白山市が建てた温泉施設を中宮温泉旅館協同組合が管理運営している公共の宿。
昔ながらの古い作りですが、ひとり旅にはこういう旅館がいいのです。
お布団が敷いてありました。
ひとりには必要十分な広さです。
窓の外は渓谷が見えます。
まずはひと風呂浴びましょう。
温泉通の、行きつけの居酒屋美尋のマスター推奨ですから、間違いないはずです。
中宮温泉の泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉です。
塩化物泉は皮膚に塩分が付着し、汗の蒸発を防ぐため、保温効果が高く、「温まりの湯」といわれています。
湯冷めしないのが特徴です。
大きなガラス窓越しに白山の木々を眺めながら、のんびりと旅の疲れを癒やします。
お風呂あがりは、お楽しみの晩ご飯。
食事は大広間で。
といってもそれほど広いわけではありませんが、セットされていました。
風呂あがりのビールは、実に旨い。
鮎の塩焼きも出てきました。
これで勢揃い。
肉も好きですが、私はこうした野菜や魚中心の料理が一番好き。
素朴ですが、とても美味しそうです。
この宿の晩ご飯は、実は仕出し。
手取川という料理屋のものなのです。
山菜の天ぷら。
豆腐としめじの炊き合わせ。
豆腐の中は、野菜の餡が入っていました。
イワナの南蛮漬け。
ナメコと蕎麦の実の和え物。
山菜の酢の物。
イワナの刺身。
これはめったに食べられません。
淡白かと思いましたが、刺身だと意外としっかり身の味を感じます。
鮎の塩焼きは、やっぱり腹回りの苦い所が旨い。
もちろん残さず綺麗に食べました。
お酒は熱燗。
お店自慢の宮崎から取り寄せた沢庵をアテに。
おかずを食べ終わったところでご飯とお吸い物。
「おかずがもう無いでしょう」
とホール係のおばさんが出してくれたわさびふりかけ。
食後ももちろん温泉。
ここは飲泉も可能。
炭酸水素塩泉の成分が胃酸を中和し、胃の運動も活発にします。
昔から胃腸の湯と呼ばれ、飲まれてきたそうです。
また、胆汁分泌を促し、肝臓、すい臓を元気にする機能もあるということで、まさに温泉の晩ご飯の後にぴったりです。
部屋に戻って仕上げ。
山奥の宿なので、お酒が無かったら大変だと、途中のコンビニで買い込みました。
こんなにはいらなかったかな。
楽しかった北陸ツーリングも明日が最終日。
明日のランチをどこで食べるかを下調べしながら、部屋飲みしました。
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