今日は奈良県天理市へツーリング。
目的は酷道としてしられる国道308号線の暗峠(くらがりとうげ)越えと天理のスタミナラーメンを食べること。
自宅近くでSYMの扱いがあるショップを探して見つけた鶴見区のオートパレスヤマトで出発前にオイル交換。
大阪では大型店らしく、待ち時間に展示されているバイクを見ていると物欲を刺激されてしまいました。
市内を南下し中央大通を東へ左折します。
阪神高速13号東大阪線と並走して走ります。
正面に生駒の山が近づいて来ました。
麓にある有名な石切神社。
今晩祭礼があるのでしょうか。
御輿が準備されていました。
「石切さん」「でんぼ(腫れ物)の神様」として親しまれ、本殿前と神社入り口にある百度石の間を行き来するお百度参りが全国的に有名です。
生駒越えは通常阪奈道路、第二阪奈道路を使うのが一般的。
暗越奈良街道と言われた旧道がそのまま国道指定されていますが、普通の車の通行には全く適さない道。
沿線住民、ハイキングや自転車のヒルクライム以外には使われないだけに、バイク野郎には持って来いの道とも言えます。
さて、その国道308号線を登り始めます。
いきなり険しくなります。
まだこの辺りは住宅街。
一気に高度を上げていきます。
振り返れば大阪市内が下に見えます。
住宅が途切れると周囲は鬱蒼とした森に変わります。
急な斜面をつづら折りなしに一気に登る最急勾配37%という激坂の連続。
私のバイクのエンジンはあえぎながら登っていきます。
前輪が浮いて後ろにひっくり返りそうな感覚。
急に開けて来ました。
途中に棚田がありました。
美しい風景。
こんな山奥に人里、ここも大阪府というのが不思議。
ここで初めての分岐。
とはいえ国道は左手の狭い道。
すれ違いは不可能。
もう一段激坂を登ると石畳が現れます。
ここが暗峠。
標高は455m。ここから奈良県生駒市。
石碑がありました。
「暗がり」の名称の起源は諸説ありますが、樹木が鬱蒼と覆い繁り、昼間も暗い山越えの道であったことに由来しているといわれています。
反対側から見ると大阪府東大阪市の看板。
峠道の醍醐味。
峠で中学生らしい少年と出会いました。
自転車で大阪から登ってきたといいます。
奈良のおばあちゃんの家に泊まりに行くのだとか。
冒険好きだった自分の少年時代を思い出し、少年を激励。
峠で少しのんびりした後、奈良県側へ下ります。
遠くに生駒の町並みが見えます。
奈良県側はいくらか傾斜も緩く道も少し広くなっています。
かつて有料道路だった阪奈道路(県道8号線)を東に快走し奈良バイパス(国道24号)を南下して天理市街へ。
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お目当ての天理スタミナラーメン。
一軒目は彩華ラーメン本店。
白菜やニラ、豚肉などの具をたっぷりと入れ辣醤で辛さを効かせた独特のレシピ。
バイクで10分ほど走り二軒目の天理スタミナラーメン本店へ。
こちらは彩華と比べるとマイルドな味わい。
もっちりとした中太麺もスープとの相性良し。
ラーメンだけ食べて帰っては奈良に失礼にあたりますので世界遺産法隆寺へ。
南大門。
小学校の頃来たはずですが記憶はありません。
中門。
お馴染み五重塔。
我が国最古。
金堂。
青空と雲のコントラストが美しい西院伽藍の風景。
ほとんど観光客がいなかったので、とても静かでゆったりとした時間が流れていました。
聖徳太子の尊像が安置されている聖霊院。
平成10年に建立された大宝蔵院。
百済観音像をはじめとした寺宝が公開されていて見ごたえあり。
仏像マニアは一日楽しめそうです。
東伽藍堂に向かいます。
舎利殿・絵殿。
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一時間半ほどゆったりと見学しハンドルを大阪に向けます。
目指すは十三峠越え。
緩やかなカーブのつづら折りで高度を上げていきます。
背後は斑鳩の里。
東伽藍堂に向かいます。
夢殿。
一時間半ほどゆったりと見学しハンドルを大阪に向けます。
緩やかなカーブのつづら折りで高度を上げていきます。
背後は斑鳩の里。
山あいの道を登り詰めると小さなトンネルがあります。
この上は信貴生駒スカイライン。
トンネルの脇に遊歩道があります。
この上が十三峠。
標高は462m。ここからは急な下り坂となります。
雲が厚くかかっていましたが、そのおかげでかえって幻想的な大阪市の高層ビル群が見渡せます。
しばし見とれてしまいました。
急カーブと激坂を繰り返し一気に高度を下げていきます。
少しずつ街が近くに。
振り返れば峠は遥か上。
八尾の街はすぐそこ。
八尾市内はかなり渋滞しましたが府道2号中央環状線に入ってからは片側3車線で快走。
帰りに鶴見にあるBMW Motorrad OSAKA CHUOに立ち寄りました。
今朝オイル交換した
オートパレスヤマトと同じ経営。
後輩のH君が推奨するF800GSを見てみようと思ったのです。
オフ志向の私には物欲をそそられるバイク。
跨らせて貰いましたが、私の身長なら両足が着くので足つき性は問題なし。
車体も排気量の割には軽いものの本当にオフを楽しむにはいささか大きく取り回しは難しそう。
ワインディングには向くでしょうが、ロングツーリングではお尻が痛くなるかも。
一つのバイクで全ての楽しみ方を満たすのはやはり無理なのでしょうね。
だからこそ世の中には沢山の種類のバイクがあるわけだ、と改めて実感。
まだまだネクストバイクは決めかねます。
寄り道して少し遅くなりましたが桜宮橋まで戻って来ました。
自宅までもうすぐ。
本日は103.8キロ。
走行距離以上に中身の濃いツーリングでした。
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