かねて行きたかった京都北山の美山へ一泊二日のツーリング。
美山付近にはワインディングが楽しめる府道やダート林道があり、しかも日本屈指の茅葺集落もあるのです。
去年東西二つの塩鯖街道を使って小浜に日帰りツーリングをした際に、バイク野郎のメッカ国道162号線は走破済み。
今回は違うアプローチで美山を目指します。
4月に名神高速と大山崎JCTで繋がった京都丹波道路を使って一路南丹市へ。
最初の林道を走る前に男前豆腐店の本社があるので寄ってみました。
見た目は何の変哲もない工場。
入り口にには見覚えのある男前の像が。
中を覗いてみましたが、受付の脇でグッズを売っているだけでした。
何か食べられるなら朝ご飯にと思っていたので残念。
最初の林道はツーリングマップルで見つけた南丹市八木から天若湖世木ダムへ抜けるダート5.2キロ。
入り口がなかなか見つからず苦労しました。
大送神社の奥になります。
このゲートを開けて侵入します。
「開けたら閉める事」と書いてあります。
イノシシ除けでしょう。
マップルには全線ダートと書いてありましたが、新道のトンネルと交差するまでは舗装されていました。
トンネルの分岐からはしばらく荒れた舗装が続き、その後はダートとなります。
一気にダートを下ります。
新しい砂利が引いてある所は、石が浮いていてタイヤのグリップが甘くなり前後輪とも取られるので要注意。
府道80号線と国道9号線の交差点にある道の駅丹波マーケス。
田舎道専門の走り屋なので、メシとガソリンは見つけたら調達、というのがポリシー。
さっそくチェックイン。
カフェテリアの一軒、揚記らぁめんで、スープを黒豆黄粉、黒ゴマ、黒酢で作ったという黒ラーメンを食べました。
国道27号線を北へ向かいます。
由良川に出会った所で府道12号線へと右折。
途中で重要文化財の石田家住宅を見学。
現存する最古の民家。
1650年建築とか。
末裔の当主にもお会いすることが出来ました。
気さくな農家のお爺さん。
再び美しい由良川を眺めながら。
この川は京都府を流れていますが日本海に注ぎます。
美しい田園風景。
川幅が狭くなって来ました。
関西のライダーに人気の国道162号線と交差します。
休日はライダーが集まる道の駅美山ふれあい広場。
この道の駅には美山牛乳の工場があり、併設された牛乳工房でソフトクリームやジェラートが食べられるのです。
ソフトクリームはバニラとミルクコーヒーの二色にしました。
300円。
安掛から府道38号線を東に由良川を更に遡ります。
前方に突然茅葺屋根の集落が見えてきます。
日本の原風景。
江戸時代にタイムスリップ。
由良川もこの川幅に狭まりました。
もう少し遊んでからチェックインしようと思い、少し先の府道369号線へ。
まずは北へルートを取ります。
この先は未整備で通行不可、とありますが行けるところまで行ってみましょう。
この先は登山道となっています。
深見峠の標識。
今はトンネルが通じているのでこれ以上道を通す意味も無いのでしょう。
今宵お世話になる民宿 久や。
茅葺屋根の民家です。
バイクを止めて荷物を下ろします。
玄関も味わい深い。
入ると左手が囲炉裏部屋。
今で言えばリビングでしょうか。
北側の裏庭。
冷たい麦茶が有難い。
囲炉裏の間に面した西側の部屋が今宵の私の寝間。
風呂あがりにちょいと一杯。
由良川から吹き上げる風が心地良い。
潰したての地鶏はモツも含めて各部位が盛り合わせてあります。
野菜もたっぷり。
撮影・掲載許可済み |
私は持ち込みの缶ビールで突き出しをツマミます。
グツグツと煮えてきました。
そろそろ食べ頃です。
鶏肉の色んな部位を一緒に煮る所が野趣豊か。
天ぷらが出てきたのでびっくり。
そんなに食べれないな。
せっかく炊いて下さった地元のお米を頂かないのは申し訳ありません。
鶏すき丼風にオン・ザ・ライスで。
食後は素敵な探検が待っています。
宿のご主人の案内で蛍狩り。
同宿のカップルと一緒にご主人のワゴン車で5分ほど走ります。
田んぼの脇道に車を止めてウインカーを点滅。
すると求愛のために雄が光りながら我々に近寄ってきます。
私のコンパクトデジカメではこれが限界ですが、自分の腕や服に止まって光るホタルは幻想的でもあり、感動的でもあります。
元教師だったというご主人から夏の星座も教わり、ひと時の校外学習は終了。
携帯の電波も満足に届かない宿で、焼酎を舐めながら早い床に就きました。
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